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2025.07.30
コラム
2025.07.30

何が違う?「臨床検査技師」と「臨床工学技士」

病院で働く人と聞いて、みなさんはどんな人たちを思い浮かべますか?

白衣を着た医師や、やさしく接してくれる看護師さん…きっとそんな姿が最初に浮かぶかもしれません。


でも実は、現代の医療現場には、「専門職のチーム」が存在しています。患者さんの命を支えるため、高度な技術と知識を駆使して活躍しているプロフェッショナルたちが集まって「チーム医療」を実現しているのです。

東京医療保健大学 医療保健学科で目指せる医療系資格の中に、「臨床検査技師」「臨床工学技士」があります。
どちらも、医師や看護師に比べたら聞きなれない資格名かもしれませんが、どちらも“いま、医療にとって欠かせない存在”です。

この記事では、そんな2つの専門職の違いや、現場でどのように活躍しているのかについても紹介していきます。
あなたの知らなかった医療の世界を、少しのぞいてみませんか?

臨床検査技師と臨床工学技士の違い

それでは、「臨床検査技師」と「臨床工学技士」2つの仕事内容の違いを見ていきましょう。

まずは臨床検査技師。彼らは「体の中の状態を調べるプロ」です。患者さんの血液や尿、細胞などを調べて、病気の有無やその進行具合を調べることが主な仕事です。
たとえば、風邪が長引いている患者さんの血液を顕微鏡や分析装置で調べ、ウイルス感染かどうかを判断する検査や、心電図や超音波(エコー)で心臓や内臓の様子を調べる検査など、多くの検査を担っています。医師が正しく診断や治療を行うために、このような検査は欠かせません。
高校の科目で言えば、生物や化学の学びと密接な関係があり、観察や分析に興味のある人に向いているかもしれません。

一方、臨床工学技士は、「医療機器のスペシャリスト」と言えます。人工呼吸器、人工心肺装置、人工透析装置などの高度な医療機器を、操作・管理・保守するのが主な仕事です。
例えば、呼吸ができない患者さんには人工呼吸器が必要です。臨床工学技士は、患者さんの状態に合わせて呼吸の量や圧力を細かく調整し、医師と連携して最適な呼吸サポートを行います。
更に、病院内のあらゆる医療機器が安全に使えるよう、メンテナンスするのも臨床工学技士の役目です。命に直結する治療を技術の面からサポートするスペシャリストです。
こちらは工学や物理の分野に興味がある人、機械が好きな人は特に向いている可能性が高い職業です。

なんとなく2職種の違いはイメージできたでしょうか?

それでは、病院の中で臨床検査技師や臨床工学技士がどんな役割を担っているのか、医師や看護師との関わりもあわせて、次回のコラムではもう少し細かく見ていきましょう。

「病院の中での役割」 を見る

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